• by DAVID BOWIE.

2015年12月22日

Nothing But Thieves / NOTHING BUT THIEVES

英国出身、5人組ロックバンド、Nothing But Thieves(ナッシング・バット・シーヴス)の同名デビューアルバム。
昨今のUKロックにおいて、所謂"活きのいい新人"を求めてたどり着いたバンドで、ロック不作真っ只中であるにもかかわらず奮闘している。





サウンドチェック


#「Ban All The Music」


#「Wake Up Call」


#「Graveyard Whistling」



レビュー

ボーカルの声音も、バンドとしてのサウンドも、どこか冷めたようなものかと思いきや、一気にマグマのように灼熱を帯びる展開がある。某洋楽雑誌では「破格の新人」などという必死なテーマを掲げているが、こういった間抜けなキャッチコピーが逆にこのバンドを貶めてしまっている。

冒頭#「Excuse Me」、次の#「Ban All The Music」の「激動かつエモーショナル」=激情にスイッチが入っていく展開がその様を表している。

また、ファルセットも使い分けできるボーカルは、昨今では久々な感じがする。

#「Wake Up Call」、#「Itch」にも、冷たさ(静けさ)から熱さへ転換する際に"歌"がブレない。

今年の夏、初来日となるフェスで、自身たちの出番直前でオーディエンスがかなり減ってしまたことに焦ったようだが、問題なく圧巻のパフォーマンスを披露していたようだ。

#「Graveyard Whistling」は、壮大さを控えつつも、スタジアムチックな場所が思い描かれるUKロックの醍醐味を詰め込んでいる。

新人離れしているとは言えないが、新人のような感じもしない。ある種こういった存在もUKロックらしいのかもしれない。



01. Excuse Me
02. Ban All the Music
03. Wake Up Call
04. Itch
05. If I Get High
06. Graveyard Whistling
07. Hostage
08. Trip Switch
09. Lover,Please Stay
10. Drawing Pins
11. Painkiller
12. Tempt You (Evocatio)
13. Honey Whiskey
14. Hanging
15. Neon Brother
16. Six Billion
17. In My Head
18. If I Get High (II)
19. Ban All the Music (II)  


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2015年12月11日

Keep The Village Alive / STEREOPHONICS

前作に続き、Stereophonics(ステレオフォニックス)自らが設立したレーベル「スタイラス・レコーズ」から第2弾、通算9枚目の新作『Keep The Village Alive』。ウェールズの出身であるが、基本的にUKロック枠として捉えており、ロックンロールの安定性は、今作も健在である。



サウンドチェック


# C’est La Vie


# Song For The Summer


# I Wanna Get Lost With You



レビュー

なんだかんだで、妙な方向性や、実験的なサウンドビジョンに触れない純粋さが、このバンドからは感じる。また、相変わらず声がかっこいい。クールで、セクシー。

冒頭#「C’est La Vie」から軽快でアップテンポなナンバー、飾っていない。何かに展開していくだとか、壮大になるだとか、もちろん小細工もない。突き抜けて、突き抜けて、そして突き抜ける。

#「Song For The Summer」は、ミュージックビデオではモノクロが中心となった映像ではあるが、個人的には穏やかで優しい情景が思い浮かぶ。アルバムの中でもお気に入りの一つだ。

全体を通して、サウンドとボーカルの安定性は抜群、ロックンロールの声を今後も期待し、来日を希望する。

きちんとしたロックバンドがまだちゃんと生き残っているにも関わらず、洋楽専門誌『ロッキングオン』の今年のアルバムTOP50にランクしていない。
やはり近年際立つEDMの影響があるせいか、下火と言われても仕方がないかもしれないし、ロッキングオン編集者のおかしな感覚が働いてしまったのだろう。



01. C’est La Vie
02. White Lies
03. Sing Little Sister
04. I Wanna Get Lost With You
05. Song For The Summer
06. Fight Or Flight
07. My Hero
08. Sunny
09. Into The World
10. Mr And Mrs Smith
  


Posted by Takuji at 22:30Comments(0)音楽

2015年12月03日

Anthems For Doomed Youth -リバティーンズ再臨- / THE LIBERTINES

再結成から5年、スタジオアルバムリリースが11年ぶりとなる、英国出身のTHE LIBERTINES(ザ・リバティーンズ)の3rdアルバム。

2000年代あたりに盛り上がりを見せていた、いわゆるガレージ・ロック・リバイバルにおける重要バンドで、中心メンバーのカール・バラ―と、ピート・ドハーティが秀逸な作詞、作曲、ソングライティング能力を持つ。しかし、ピートの度重なるドラッグ中毒によるバンド継続の困難を極め、一度2004年に解散している。



サウンドチェック


#「Gunga Din」


#「Heart Of The Matter」



レビュー

当初、多くのバンドのデビューアルバムでお決まりのように出てくる"粗削り"というフレーズが、このバンドにはあまり似合わないと思った。荒々しいサウンドやシャウトもあるが、そこにある一音、フレーズの刹那が、そこらに散らばるメロディーとはどこか違う。そんな"感覚"というか、"衝撃"は、今聴いても体が思い出すほどだ。

2ndアルバムを挟み、11年ぶりとなる新作だが、デビュー、セカンド・アルバムの感覚で聴くと、どこかしっくりこないと感じるだろう。"期待外れ"という評価も十分に当てはまるが、いずれこのような"感じ"になることも予感できていたような気がする。

王道ではないが、UKロックといえばUKロックである。ただ、どうしても拭いきれない当時の感覚は、プロデューサーが今作から変わったせいかなとも思える。でもまぁこれがリバティーンズ(=放蕩者)たる彼らそのものの姿かもしれない。




01. Barbarians
02. Gunga Din
03. Fame and Fortune
04. Anthem for Doomed Youth
05. You’re My Waterloo
06. Bery of the Beast
07. Iceman
08. Heart of the Matter
09. Fury of Chonburi
10. The Milkman’s Horse
11. Glasgow Coma Scale Blues
12. Dead For Love
13. Love On The Dole *
14. Bucket Shop *
15. Lust Of The Libertines *
16. 7 Deadly Sins -七つの大罪- *
17. Over It Again (bonus)
*Recorded live at Karma Sound Studios 20th May 2015  


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